西島悠也|近いものを撮るコツ。
近いものを撮る。
つまりマクロ撮影において、コツがいくつかありますので、紹介します。
まず、マクロで最大まで寄ると、ピントの合う範囲がすごく狭くなります。
ピントを合わせた位置からほんの1mm、2mm離れただけでピンボケとなってしまうのです。
実はこれを利用してごく一部分だけにピントを合わせ、他の場所をボカすのがポイントです。
このボケをコントロールして表現に活かすことも、醍醐味のひとつです。
また、マニュアルフォーカスを使った方が良いです。
時間をかけずに鮮明な写真を撮ることができるからです。
そしてマクロ撮影における最大の敵は「手ブレ」です。せっかくのシャッターチャンスに手ブレが起こってしまえば、全ての苦労が水の泡となってしまいます。一度見つけた素晴らしい構図は、後になってからも同じものが見つかるとは限りません。マクロ撮影をする際にはしっかりとした三脚を使用するべきです。
そして、シャッタースピードを上げる方法がわかっていれば良い写真が撮れます。被写体の良いアングルを捉えるには必須のテクニックです。
太陽光のみではマクロ撮影に必要な明るさが足りない可能性があります。
レンズの回りに取り付ける「リング照明」や太陽光を利用する「反射板」を検討してみましょう。きっと以前よりも魅力的な写真が撮れるはずです。
最後に、マクロ写真を見る人の注意を引くには、被写体を肉眼で見た時よりもずっと大きく提示することが重要です。少なくともフレームの75%以上を被写体が埋めるようにすれば、以前よりもずっと見栄えがします。
以上のポイントを意識しながら撮ってみてください。